よくある質問

住宅用FAQ
つくって つかうを つくる
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システム導入からメンテナンスまで、太陽光発電システムの基本に関するQ&Aです。

機器システムについて

機器システムについて

太陽エネルギー利用には、光を電気に変換し利用する方法と、熱に変換しエネルギーを利用する方法の2通りがあります。
太陽光発電は、太陽の光エネルギーをシリコンなどの半導体により、直接電気エネルギーに変換するものです。
太陽熱温水器は、太陽光で水をお湯に変え熱エネルギーとして利用するシステムです。


  • 過去30年間の調査で、太陽電池が直接落雷を受けたという事例は極めて稀です。
    一般の屋外設置の電気機器でもごく稀に被害を受ける例もありますが、これらは直接落雷ではなく、間接的な誘導電流が流れることによって受ける被害です。
    一般住宅として屋外に設置されている他の電気機器同様、太陽電池だからといって落雷を受け易い理由はありません。
    落雷の懸念が全くないわけではありませんが、太陽電池システムとしての落雷対策は、回路内に一定性能のサージアブソーバ(避雷素子)等を設置して誘導雷対策を行い、被害を食い止める策をとっています。
  • 地震
    太陽電池モジュールおよび架台の重さは和瓦に比べ1/4~1/5と軽く、屋根への荷重は通常の建築物では問題ありません。
    太陽電池モジュール等はねじれ、振動などに関する試験や強度計算により、十分な検討の上設計されています。
  • 風/台風
    屋根への太陽電池の取り付け強度は、建設基準法にもとづき(旧基準法では風速60m/s地上15m)の強風にも耐えるよう設計されていますのでご安心ください。
    沖縄諸島など更に強度を要求される地域、塩害対策が必要な地域にはそれぞれ専用のモジュール、架台が用意されています

  • 積雪量に応じた太陽電池モジュール・架台と推奨傾斜角度が用意されており、積雪によって発電量は減りますが、壊れることはありません
  • 雹(ひょう)
    モジュールのガラス面はJIS規格(1mの高さから227g直径38mmの硬球を落下させて、これに耐えること)に適合した約3mm厚以上の強化ガラスを使用しており、雹(ひょう)で割れることはまずありません。
    耐衝撃性能は通常の屋根材と同等と考えてください。

各メーカーごとに海岸からの距離を基準として塩害地域を規定しています。
詳しくは、メーカーに確認ください。

太陽光発電システムを設置するには、機器一式、設置架台、電気・設置工事費等の費用がかかります。
これらの費用は、設置条件(新築・既築)やモジュールのタイプ(屋根置き型・屋根材型)、あるいは屋根材の種類や形状、面積などによって異なりますので、気軽にお問い合わせ下さい。

薄い影(山、ビル、樹木、電柱等の影)が太陽電池に掛かった場合、発電量が低下しますがゼロにはならず、影の部分でも周囲からの散乱光により1/10~1/3程度発電します。
なるべく太陽電池に影が掛からないような工夫をすることが重要です。

発電について

発電について

太陽電池にごみやほこりが付着する晴天が続き、砂ほこり等が付けば発電量が3~5%程度ダウンすることもありますが、雨風で洗い流されると、ほぼ元の能力に回復します。
一般の住宅地区では塵などの汚れは降雨で流されるので、掃除の必要は殆どありません。
また、木の葉や鳥の糞などが部分的に付着しても、発電量が大きく損なわれることはありません。ただし、交通量の多い道路への隣接地域では、油性浮遊物が付着し降雨だけでは流されない場合があります。
平均的な都市部で汚れによる出力低下はおよそ5%以下です。

ソーラー・パネルには蓄電の機能はありません。太陽の光がソーラー・パネルにあたっているときだけ発電し、その電気を家の中で使ったり、余った電気を売電したりできます。
くもりや雪で日照が少ないときや、夜は発電できませんから、電力会社から電気を買う必要があります。

 

各メーカーより積雪量に応じた太陽電池モジュール・架台と推奨傾斜角度が用意されており、また積雪量による地域制限が設けられている場合もあります。
積雪の少ない地域では雪への対応はあまり考えなくて構いませんが、屋根が隣地との境界近い地域(特に都市部)では、モジュールから落下する雪が隣家に落下する場合がありますので、モジュールを設置する際には注意しなければならないこともあります。

昼間に電気を発電し、家庭で使って余った分を電力会社に売ることができます(売電)。
逆に、夜は発電することができないので、電力会社から電気を買って使います(買電)。
電気の売り買いは自動的に行われるので、面倒なことは何もありません。売った分の電気代は契約者の口座に振り込まれます。
「このお金が楽しみで、節電に励んでいる」というユーザーの声もたくさん聞かれます。
※電気を売り買いするには、電力会社との契約が別途必要です。

施工について

施工について

太陽光発電の設置面は30度前後が理想ですが、発電量が約2%しか変わらない20~40度程度の勾配でもさしつかえありません。
瓦の施工及びパネルの施工は4~5寸勾配が基本となります。
6寸を上回るような勾配への設置は、安全確保の観点からできるだけ避けていただくようお願いします。

下図のように南向きを100%とした場合、太陽電池を設置する方位によって発電量が変わります。

発電量

方位を確かめて設置してください。
ひとつのシステムを東西などに分けて設置することもできます。

既設のアンテナ等が太陽電池の南側にある場合、発電量が低下する恐れがあるので移設してください。

保守・メンテナンスについて

保守・メンテナンスについて

  • 保証期間
    各機器の保証期間は1年間です。但し、太陽電池モジュールの出力保証期間は10年です。(公称最大出力の公差範囲内の最大許容値の10%以上低下した場合)
  • 寿命について
    期待寿命については太陽電池モジュールで約20年以上です。
    その他の機器は設計寿命が10年程度の部品を使用しております。

全く必要ありません。
太陽光発電システムは、日の出とともに自動的に運転を開始し、日の入りとともに自動的に停止しますので煩わしい操作は一切ありません。

運転時にわずかな音(定格運転時の作動音レベル:約40db程度)が出ますが、エアコンの室外機とほぼ同じ静かさです。
また、パワ-コンディショナは日中のみの運転ですので、日中の騒音レベルを考えるとそれほど大きな音ではないと考えます。

運転中は、温度が高くなります。
万が一、安全な温度を超えた場合は、パワ-コンディショナ本体の保護機能が働いて運転を停止します。

受光障害により、発電量が低下する他、状況によってはその汚損の著しい太陽電池セルが周囲のセルに比べて温度が上昇する場合があり、長期的には好ましくありません(ホットスポット現象)。
このような場合は、鳥糞が油性であるため、水に中性洗剤を含ませた布で清掃しますが、危険な作業の為、ご相談下さい。

その他

太陽光発電システムの製造時に消費される電力と同量の電力を、製造されたシステム自身が発電するのに結晶系太陽電池で1.5年、アモルファスで1.1年程度かかります。
これをエネルギー・ペイバック・タイム(EPT)と表現します。
すなわち、システムを設置して1.5年目以降は、全くクリーンな電気をお客様自身で創出・使用できます。

現在はまだ、特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)のような法律には適用されません。
家電4品目のリサイクル商品化率法定基準値(質量比)では、エアコン:60%、テレビ:55%、冷蔵庫:50%、洗濯機:50%等ですが、太陽光発電システムについてはまだ基準等についても何ら決まっておりません。
現状では一般産業廃棄物扱いとなっています。
期待寿命が20年以上と長い為、今後生産量が2桁上がるとリサイクルが必要と考えられており、現在産官学共同で検討中です。